お客様の水槽コーナー



2015年12月篇  静岡県 YKさんの水槽  その3 

今日はYKさんからのご質問



 水槽サイズ 750×450×450H   
 撮影はYKさんご本人


水景は以上のように好調ですが、少し気になる所が前面のソイルが厚くなったこと。
前面を薄くして、奥に向けて傾斜をつけていきたいというご相談。ソイルのグロッソにはよくある問題です。
グロッソをカットして、旧いソイルと新しいソイルの交換から植え戻しをアドバイス。

 次回の水槽写真が楽しみです。

 






2015年11月篇  静岡県 YKさんの水槽  その2 


 水槽サイズ 750×450×450H   
 撮影はYKさんご本人


水草の活性のよさはもちろんですが、特に魚の種類と数がすばらしい。見ているだけで楽しくなるアクアリウム・ファンの夢の形ではないでしょうか。

 

 

魚はお気に入りのコーヒービーンテトラの群れをベースに、大柄なワイルドハチェットの雄姿と、右上水面直下のアニュレイタスの群れが、まるで互いを意識して棲み分けているよう。

撮影はYKさんご本人ですが、シャッターチャンスもなかなかではないでしょうか。これだけの魚たちには、写真に写らない部分にも、飼育されているご本人にしかわからないさまざまなドラマがあることでしょう。






撮影YKさん

 


水草はどれも状態がよいですが、これでも一時、調子を落としたことがあるそう。その時は、現在中央左右に分けて植えられているウォーター・ウィステリアを導入し、その旺盛な成長力と浄化能力とを使って、写真のような状態にまで回復させた。したがってウィステリアはその役目を終えたので、そろそろ縮小、または別の水草への転換が考えられるところ。

また特にグロッソはいまがピークの状態で、とてもゴージャスで美しい。次の処置がそろそろ必要ですが、それとも関わって、今後の中期的な展望について、方向性のひとつに触れてみたい。

 

 

今後の課題

 

1、現状の水景は、ひとつのステージの完成にまで至っていて、鑑賞に耐える十分な美しさと生態系的なバランスを獲得している。

  このステージとしての完成は、以後、あまり手間もかからず、十分な美しさを鑑賞できるという意味で、アクアリウムの目的のひとつだから、まずは現状をどのくらい維持し、楽しむかの予定を決める必要がある。

 

@ その間は可能な限り、各水草間の境界を維持する(はびこっていく水草の抑制を行なう)。  

 

A 特にグロッソの目詰まりと上への伸長に対しては、間引き、カット等をくり返して、勢いと美しさを維持する。

 

B 背景草の上への伸長に対しては、現状では少し余裕があるので、水面までの伸長を許すが、それ以降はたなびきすぎないようなトリミングをくり返す。

 

C 中景草は、中景の高さを維持するが、もう少しボリュームを増やしてよい種類には切り下しを重ねる。

 

2、予定した現状のステージの期間が満了になるころには、各水草の個々の伸長をある程度自由にする。

 

@ すると強い水草、弱い水草等、勢力争いに優劣が生じてくるので、それに合わせて水景を進化させるか、または調整をいれるか、次のステージに向けての構想を練って、水草とコミュニケーションを図りながらステップアップを進める。

 

A この過程を進めると、おのずと水景のあちこちに自分の好みやこだわりや考えが宿っていくのがわかる。その過程をふりかえってまとめてみると、そこにこの間の「テーマ」がみえることになる。そしてこれにことばを与えるとすてきだ。

 

B テーマがみえると、ステップアップは急に熟してくるが、かといって水草の生育に合わせなければならず、その遅いようで速いテンポの過程がたいへん楽しい。

 

C 魚についても、次のステージの構想が熟してくるころには、そのテーマに沿った魚を選定していく楽しさがある。なんといっても生態系は、最後は魚で象徴される。

  (不要になる魚は、お引取りも可能です)。

 

以上はひとつの提案としての予想できるプロセスにすぎません。

いずれにしても、ひとつのステップを極めた生態系は、それゆえ次のステップに向けて、おのずと自身を変化させていきます。

水草にも寿命があるし、ソイルの栄養分や、そこに棲むバクテリアにも世代交代の限界がありそうです。

その変化を進化と呼べるほど、理にかない、心情にもかなうものにするには、ここまでのステージに蓄積した知識や経験が有力な道しるべとなります。

水草や魚と対話しながら、ご自分に合ったあらたなレイアウトの地平を創造していただければ幸いです。










2015年6月篇  静岡県 YKさんの水槽  その1 

YKさんは静岡県三島市にお住まい。銀座にご用事の際、偶然、有楽町店に立ち寄って、ペンギンビレッジを気に入っていただいた。それからはたびたび本店まで車で来店していただいている。


店内でのレイアウト相談


水槽サイズ 750×450×450H   
 撮影はYKさんご本人
 

店内で実際の水槽に龍王石の石組みをして、レイアウトイメージを確認。
これを写真に撮り、YKさんが自宅で再現したもの。



植込み  


撮影YKさん

植込み当日。ほぼイメージ通りに仕上がった。


植込み2週間後
  


各水草が順調に生育している。現段階では特にグロッソのトリミングが必要な時期に来ている。


3週間経過


前回のグロッソのトリミングがうまくいき、全体に広がってきている。

この間に、水質チェックをしながら、コーヒービーンテトラ、プラティ、カージナルテトラ、ラスボラ・ヘテロモルファ・プラチナブルーを追加。

メインのコーヒービーンは70匹。



水槽の置き場


窓際の陽の入らない場所に設置されている。




メインの魚はコーヒービーンテトラ。出回ることの少ない種類で、この魚が主役の水草レイアウトはとても珍しい。透明感のある体に黒の大きな模様が水草にマッチして、涼しげで楽しい雰囲気を醸し出している。


 


コーヒービーンテトラ(ペンギンビレッジ販売用水槽)


 


苦労した点は? とお聞きすると、水草のトリミングの仕方。特にそのタイミングとおっしゃった。

背景草のラージパールグラスは特に成長が早く、どの時点でのトリミングが最適か、といったこと。侘び草グロッソや同ヘアーグラスも、それ自体は水上葉なので、当初水上葉部分を大胆にカットして水中葉を伸長させることがポイント。


こうした点について、多少のアドバイスを提供することができて、お店としてもたいへんうれしい。

生態系のできあがった水槽が、今後どのような進化を遂げていくか、推移が楽しみです。 



水槽データ  

水槽     ADAキューブガーデン75P

フィルター  ADA ES-600

照明     ADA グランドソーラーT(グリーン球)

                 他