今月のレイアウト 【2012年1月】

 



   2012  JANUARY    
 今月のレイアウト       
 
 

 

                                                                                                          店内#86水槽
 

                         ディスカスの育仔水槽 

 

 ディスカスの子育ては、親魚の体側から分泌される“ディスカスミルク”を稚魚たちがついばんで育つ姿に最大の魅力がありますが、水草水槽での子育てにはいくつかの課題があります。
 そのほとんどが、ふ化したてで、稚魚の泳ぐ力がまだ弱いことからきています。

 一番の課題は、稚魚が水草の中に迷子になってしまうこと。

 親魚が何かに驚くと、その体側について“ミルク”を吸っている稚魚は、いとも簡単に水草の林の中にはじきとばされてしまう。 

 もちろん親魚は、それをほってはおかない。すぐさま近づいて、そっと口の中にくわえて戻り、自分の体につくようにそっとはき出す。その甲斐甲斐しく、やさしいこと!

 でも、問題は! 
 迷子になった1匹を探しに水草の中に入っていく時、その親魚の体には他の稚魚たちが何十匹もついたまま、ぞろぞろいっしょに入っていくのです!
 すると親魚が迷子の1匹を口にくわえて元来た方へ反転するとき、さらに何匹かの稚魚が林の中に取り残され、迷子になってしまうのです。

 元の場所に戻った親魚は、連れ帰った稚魚を口の中から出しながら、さらに何匹かが林の中に迷子になっているのをみつけます。そこで彼らを連れ戻そうと、親魚はまた稚魚たちを体につけたまま、水草の林の中に入っていくのです。

 こうして親魚はこの作業を果てもなくくり返すのです。結局、連れ戻せない稚魚は、泳ぐ力を失って沈んでしまいます。

 水草水槽での育仔では、まず親魚を驚かせないこと。照明の急な点滅も気を付けましょう。 
 そして遊泳域をたっぷりとって、稚魚が迷子にならないようにレイアウトを工夫します。(写真のように背景草の植込みや低めの中景草までは大丈夫)。
 ただし驚かせさえしなければ、水かえやエサやりや、レイアウトの手直しもふつうのままで平気ですから、ぜひ他に見られないディスカスの魅力を体験していただきたいと思います。
 (写真のように大きくなった稚魚はもう迷子にはなりません。間もなく独り立ちを控えています) 

      
手前は大きくなった稚魚にたくさん“ミルク”を与えた♂の親魚。
写真でも表皮が荒れているのがわかります。




 

 
a、ストレーナー+スポンジ
b、エアストン
    (夜間エアレーション用:水位半ばに吊る)
c、CO2拡散筒
d、ヒーター

水草
@エキノドルス・グリセバキィ
    (120株使用)    
Aウォーター・ウィステリア
    (40本使用)   

Bハイグロフィラ・ポリスペルマ
    (100本使用)  
Cバリスネリア・スピラリス
    (8本使用)    
Dヒドロコチレ・レウコケファラ
    (10本使用)    
E流木(産卵用)
    




  


水槽データ

水槽サイズ  60×45×45H
フィルター   
エーハイム2217
底砂      
大磯砂+エコブラックソイル
ライト       
20W NAランプ×3
点灯時間   
9:30〜21:00(夜間は消す)
CO2      
間欠・拡散筒方式(1時間ごと)
夜間エアレーション  
消灯中作動




ブルーダイヤモンド♂ × ホワイトチェッカーピジョン♀
コリドラス
ヤマトヌマエビ
オトシンクルス・アフィニス




 

 


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